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こちらにはずいぶんご無沙汰です。
ええ、もう2年以上も経っていますものね、おかげさまで生きてます。ブログがほったらかしだともう管理者はもう亡くなってるのかしらんと思ったりしますからねぇ。まあ、誰もがいつそうなってもおかしくない訳ですが・・・ 一昨々年の暮れから正月にかけてお腹の具合が悪くなり緊急手術で1ヵ月ほど入院して、その後遺症というわけでもないのですが、あまり長時間椅子に座っているのはどうも身体には良くないだろうし、じっと同じ姿勢でいるのが気分的にもつらいものを感じて、映画館に行くのが何かおっくうになっていたのです。 渡辺謙さんの映画を映画館で観たのは、「沈まぬ太陽」以来ではこの映画が初めてです。 「インセプション」はブルーレイで観ました。 我が家もようやく、地デジ化を控えてBS、CSも観られる環境にして、ブルーレイやHDDも付いたオールインワンのデジタルテレビを購入したから、ブルーレイを借りてきて観た訳です。といっても、つれあいの意見を重視して32インチの省エネモデルですから、そんなに迫力はありません。謙さんが語っているように、まるでジェットコースターのような映画でしたねえ。映画館で観たら、なおさらそんな感じだろうなあ、と想像できました。十分堪能しました。といっても、こんな類の映画というか、ハリウッド映画によくある二転三転とどんでん返しというような映画は、もうひとつ私は好きではないのです。 「シャンハイ」は未見ですが、DVDもレンタル開始になったようですから、また観て感想など書ければ良いですね。 さて肝心の「はやぶさ 遥かなる帰還」のほうですが公開翌週の火曜日にいつものシネコンで観ました。平日の朝一ですからそんなに観客も多いはずはありませんから、パラパラと三々五々、それでもそれなりに入っていたというべきでしょうか・・・ 感想としては、謙さんの映画の役の山口駿一郎が、モデルの川口淳一郎さんの雰囲気をよく出していてよかったと思います。何もかもそっくりさんにする必要はないけれどもその科学者としての振る舞い態度といったものをある程度写す必要はあるはずです。感じとしては「陽はまた昇る」で演じられた管理畑の次長役によく似ていますから、謙さんはそちらの役柄の引き出しから出されて演じられたのかな、とも思いますがその役柄とも違う山口駿一郎という人物を良く演じられていたというべきでしょうか。 何か最近の謙さんはどちらかというと地に近い役柄が多い気がしていたのですが、私には謙さんの地と全然違った役柄を演じられたものの方が楽しめます。この2年余り私の見た役柄で一番良いと思ったのはモンテカルロ・テレビ祭で最優秀男優賞をとられた「塀の中の中学校」の生徒役でした。何も最優秀男優賞をとられたからということではなく、いかにも役者である謙さんを見られたということに満足を覚えたということでしょうか。映画の内容については、あまり語ることもないのですが、私たちの高校の科目に「地学」というのがあって本来は物理専攻の先生が苦労されて教えられていたのを思い出しました。今「地学」が講じられている高校が減っているみたいですが、天文とか暦とか今回の地震とかに関係するこの科目がもっと重んじられても良いのではと思ったことでした。 ちょっと関係ないみたいな気もしますね、 まあ今回は生きてますってご報告までということで・・・
土曜日の朝一番に地元のシネマコンプレックスで観ました。公開から一週間遅れ、というのも母が発熱で再入院となり、木曜日ようやっと退院、何やかやあるがとりあえず観られるうちに観とこうと映画館に足を運びました。
入りは2番目に大きいスクリーン席の後ろ半分と前方の後ろ2列くらいもほぼ埋まっています、上々の入りでしょうか?。滅多に映画館に来ないようなおっちゃん(私もそうだが)が同じ列に座っていました。「最近は半年に1回くらいしか、けえへんのよぉ。昔はM座とかW座の2階の畳の席で寝っころがって観たもんやけどなぁ」と話されているのを聞きました。実家のご近所の方かもしれんなぁ。何せ市内で映画を観ようと思えば、ほぼこのシネコンに車を駆って来るほかないのだから・・・ さて映画の方は、長大な原作の香りを損なわずによく3時間22分にまとめられていました。内容どうこうというより、まずはこの映画を作られ無事上映できたことに敬意を表すべきでしょう。 ただ上映スクリーンの関係かもしれませんが、画面のサイズが何かテレビを見ているようで、スケール感がもう一つのような気がしました。ビスタサイズとあるけれども、シネマスコープじゃないんだ、という感じ。広大な海外ロケがあったから余計にそう思ったのかもしれんなあ。(TBSラジオで爆笑問題の太田さんが「引きが足りない」と言ってたのことはこのことかしらん?) 渡辺謙さんは、恩地の若いときの演技が新鮮に感じます。もちろん年輪を重ねていくにしたがって渋みも出てくるわけですけれども、若いときをこんなふうに演じられるのは素晴らしいことだし、50歳になられた今でも重厚な役柄だけでなく年齢より若いヒーローを演じられるとは、常々思っていることでもあります。そのかげには、今日の日本テレビの朝の番組「NEWS ZERO特別版」でも紹介されていた身体トレーニングの力もあるのかなと思ったことでした。そして、その日本テレビの朝の番組の録画で初めて知ったのですが、謙さんは東京新聞に実名で投書をされていたらしい、やるなあ。(そういえば病を得られていた、はるか昔にも朝日新聞に投書されたことがあったはず) こういう謙さんならではの社会派山崎豊子さん原作のこの映画での主演、という気もするのですけれど、たびたび言うようですが、明るい屈託のない謙さんの笑顔が観られるような映画、できれば時代劇をぜひ拝見したいものだと思ったことではあります。 この映画についてもっと語ろうとすると山崎さんの原作と史実の関係について突っ込んでいかねばならない。ちょっとその元気もないなぁ。 ただ、恩地のモデル小倉寛太郎さんが本当はどういう人物だったのか、それについてはものすごく興味をそそられています。 「沈まぬ太陽」は10月24の公開となるようです。このところ、毎日が日曜日のはずなのが、母の入院やらなんやらで落ち着いて映画館へ行ける状況でもなかったのですが、母も一応は退院となったので何とか映画館に足を運べそうです。 さて、その前にどういう姿勢でこの映画を観たらいいのかなぁーとついつい考えてしまいました。 めったに映画館に足を運ばない私がこの映画を観るのは、渡辺謙さん主演であることが一番大きいでしょう。まあこういうブログを未だ継続しているいきがかりですけどね。 公式HPを拝見すると─「七人の侍」「赤ひげ」以来インターミッションを確保した上映体制─とあります。すごいなあ、インターミッションって休憩ですよね。この言葉ですぐに想い出したのは洋画の「ベン・ハー」でしたけど、「七人の侍」は確かにあったけど「赤ひげ」にもあったけ・・・と遠い記憶をたどる造酒であります。 ヘビースモーカーの私にとっては2時間でもきついのに3時間半に近いこの映画では・・・助かりますね。それにしても長尺であれば上映回数が減るわけで興行的には歓迎されないでしょうに、この映画の作り手の意気込みが伝わってきます。とはいえ、山崎豊子さんの原作を忠実になぞればこの3時間半弱という尺でもとても収まるものではないでしょう。 そしてちょっと、先のテレビドラマ「刑事一代」と比べて考えてみたのですけれど・・・ 「刑事一代」の原作は、平塚八兵衛さんへのインタビューにもとづく聞き書きでした。 それに対して「沈まぬ太陽」は、確か山崎さんが書かれていたと思うのですが、徹底した取材で得た事実を、再構成した小説です。 原作小説はフィクションというには余りにも生々しすぎます。御巣鷹山事故があったことは事実です。国民航空を日本航空と読み替えればこの小説は「事実にもとづくフィクション」ということになるのでしょうか? そうではないはずです。この再構成というのが曲者ですね。そして映画化にあたっては映画的に分かりやすく、よりドラマチックに改変されることになったでしょう。 御巣鷹山事故とか日航労組(=国航労組)とかを映画で描いたものが真実であると思い込んではならないと思っています。 何も悩むこともなく虚構の世界に身をゆだねられる渡辺謙さんの映画を観たいと思うのですが、この映画はそういうわけにもいかない。何ともやっかいな映画のような気がします。 ![]() とまあ、これだけ書いとくと映画が観やすいんですね。久しぶりにスクリーンの謙さんを拝見することにしたいと思います。 最近はラジオを聴くことが多いのですがJRT(四国放送)をたまたま聴いてると、徳島でもロケがあったようで、御巣鷹山事故の遺族を演じる宇津井健さんがラストシーンに関係してくるようです。またまた─健さんと謙さん─ ですねぇ 刑事一代ってどう読むの・・・刑事一代(けいじいちだい)って読むのが穏当なんでしょうし、原作の奥付にもそうルビが振ってあります。けれども私などは、気分としては刑事一代(デカいちだい)って読みたいですね。・・・なんて記事も書きたくなってしまうテレビ朝日開局50周年記念ドラマです。同じテレビ朝日の記念ドラマ、ビートたけし主演の「点と線」に続く石橋冠演出の戦後の昭和の時代を綿密に再現したドラマ作りが光ります。 「点と線」との違いは、「点と線」の原作が全くの松本清張の創作であるのに対して、実在の名刑事平塚八兵衛からの聞き書きが原作であるということでしょうか。そこらへんがこのドラマに対する評価に大いに関係してくるところでしょうし、この作品の危うさでもあります。(ここらへんは、次作の「沈まぬ太陽」にも通じるものがあると思います。) この作品はドキュメンタリーではなくてドラマなのですから、ドラマ用にある程度の潤色があって当然でしょうが、 ドラマの冒頭で相武紗季演じる女性カメラマンが出てきます。 あっ、これは嘘(潤色)だなあ、と感じてしまいます。 そう、これはドラマ(フィクション)なんだと自分に言い聞かせます。 続く本編の渡辺謙さんの上司との喧嘩等の迫真の演技もなんか嘘くさく感じてしまうんですねえ (渡辺謙主演のドラマスペシャルなんですから当たり前なんですけどね。) 番組の終わりに一瞬しか出てこないので、分かりづらかった制作側のお断り?の文言を次に記しておきましょう。 こんなのは、文章の内容を読みとれるほどの時間は映してほしいものですね。 ─このドラマは佐々木嘉信著「刑事一代・平塚八兵衛の昭和事件史」を基に一部架空の人物を加え構成したフィクションです。劇中の人間関係(家族関係・仕事関係等)捜査の実態等にはドラマ用に創作したものがあります─ ともあれ、今夜の完結編を大いに楽しむことにします。
映像化不可能と言われた山崎豊子さん原作の長編小説「沈まぬ太陽」が、渡辺謙さん主演で映画化されるということみたいです。
うーん、またしても(テレビ朝日の平塚八兵衛役に続いて)実録ものですか。原作は読んだことないですが、山崎豊子さんが映像化を熱望された作品で、これはかなりの問題作になりそうです。 ある意味では「黒部の太陽」より映画化が難しい題材だったのかもしれません。 (何の脈絡もありませんが)そういえば1985年のJAL機の事故で、亡くなられた坂本九さんは、いつもANAに乗っているのに、満席のためやむなくJAL機に乗られて事故に遭われたということだったなぁ・・・と当時を想い出してしまいましたが、こういう映画ってモデルとなった方と俳優さんのそっくりさんぶりも見もののような気がする造酒なのですが・・・ さて、この映画はそんな作り方はしないのかもしれませんね。
スポニチに
故石原裕次郎さんと故三船敏郎さんが共演した1968年の映画「黒部の太陽」の完全版が12月7日、梅田芸術劇場(大阪市)で40年ぶりに上映される。 との記事が載っていました。 このブログで熊井啓監督の完全上映への想いなど書いたこともあるので、ご紹介しておきます。 梅田芸術劇場って昔の梅田コマ劇場ですね。日曜日のことだし、観に行けないこともないけどなぁ、なんて思ってましたら、なんと1700名抽選ご招待ということみたいです。 完全版がスクリーン上映されるのはうれしいことですが、気軽に近くの映画館で観られるような上映でないと意味がないような気もします。確かに大画面で観ないと意味がない映画ではあるので何とかしてほしいものです。 もっとも映画自体は、今観れば、五社協定と戦った歴史的意味と出水シーンの迫力くらいしか見どころがないかもしれんなぁと思ったりはしますけどね。 ところで、渡辺謙さんが監督されるという映画は、どうなってるんでしょう。マキノ雅彦監督の「次郎長三国志」も興行の方は厳しかったみたいだし、五社協定はなくても、映画作りはなかなか大変なんだろうなぁなんて思っています。
緒形拳さんと渡辺謙さんは、ある時期共に映画にTVにと活躍されていたのに、共演の作品がないようだ。(TBSの正月時代劇「織田信長」のナレーションは緒形拳さんだったようだが、私には緒形さんが語られていたという印象が残っていない。)
![]() 「時代劇マガジン」vol.5(2003年11月)の巻頭に緒形拳さんの必殺仕掛人に関するインタビューが載っている。 渡辺謙さんに言及されているのは、次の部分。 ──最初の梅安は自分だというパイオニア的な気持ちはありますか? 緒形 そんなことはないね(笑)。誰がやっても面白いよ。面白いものは面白い。『子連れ狼』も、色んな人がやってるじゃない。誰がやったって面白いよ。「梅安」も、渡辺謙さんがやったのもとても面白くて、(萬屋)錦之介さんのも見た。あ、ただ田宮二郎のだけはつまらなかった(笑)。あれはカツラが際立っちゃって。坊主頭はやっぱりカツラじゃまずいかなって。 同じ「梅安」役を演じられたわけだが、緒形さんは謙さんの演じられていた「仕掛人 藤枝梅安」をご覧になったわけだ。 新国劇の座付作家と言ってよい池波正太郎さんからは、「うん、面白いよ。原作と程遠くて」と、ちょっと皮肉っぽい感想を返されたようだ。 「梅安」役は、謙さんの演じられた「梅安」が、池波正太郎さんの原作のイメージに一番近い。けれども緒形拳さんの「梅安」が、1話、2話の演出をした深作欣二監督らと共に必殺シリーズの新しいTV映像を創り上げたパイオニアではある。 緒形拳さんがお亡くなりになって、このところ感じることなのだが、拳さんと謙さんのお二人に共通なのは良い意味での「野心家」であったこともその一つなのかと思っている。日本未公開のアメリカとの合作作品「Mishima」で三島由紀夫を演じられたという緒形拳さん、ハリウッド作品への挑戦とともに来年は監督に挑戦されるという謙さん。 Boys be ambitious!
緒形拳さんが亡くなられて、NHKの追悼番組を見ていたら、昔の緒形さんのTVドラマについて書きたくなった。
緒形拳さんの昔のTVドラマで、「豆腐屋の四季」(1969年)という大阪の朝日放送が制作した(全国NET)連続TVドラマがあった。ちょうど、新国劇を退団してすぐくらいの頃だったのではないだろうか。NHK大河「太閤記」(1965年)で人気が出たとはいえ、まだまだトップ俳優とはいえない若手ともいえる頃で、恩のある新国劇を裏切ったというような世間の見方もあっただろうし、いろんな意味で彼も苦しかったときだったのではないかと思う。 原作は、松下竜一さんの実話にもとづいた小説で、弟たちを養うために勉学の道をあきらめて、和歌をやりつつ病弱であったにもかかわらず家業の豆腐屋の仕事をやり抜くといったものであったと思う。(新妻役が川口昌、弟役が林隆三、父親役が藤原鎌足など) 原作にどの程度忠実だったのかはよく分からない。お話しも個々のエピソードなどほとんど忘れてしまっているが、豆腐屋の仕事がいかに厳しいものであるかと思ったのと、その主人公を緒形拳が、たんたんと、そういう役柄ではあったとはいえ、きちんと生真面目に演じていて、好感をもって、つい応援したくなるようになったことはよく覚えている。 こんなシリアスな、というか貧乏くさいドラマ、それも連続もの、なんてのは、トレンディドラマばかりの昨今ではちょっとないと思う。というか、当時でも少なかったと思う。まあ、東京のキー局では敬遠されがちな、大阪ABCという地方局?だからこそ扱えた題材というような気もしたものだ。 さて、私の友人で、私以上にこのドラマの熱心なファンがいた。したがってかどうか、彼は、緒方拳のファンでもあった。彼はひとり息子で、両親の家業もよく手伝っていた孝行者であった。私と彼は高校まで一緒だった。受験のための健康診断を受けたとき、彼の病いが発見された。彼は、進学を断念し、療養生活に入った。「豆腐屋の四季」が放映されたのは、この時期のことである。彼は自宅療養の期間も長かったので、進学した私や私の友人と色々と人生論めいた話しをする機会もあった。彼は、私たちと対等に議論を戦わせようと背のびしていたように思えた。「豆腐屋の四季」の主人公を演じる緒形拳もその彼のいささかの支えだったかもしれない。友人の親近感はドラマの役柄によるものも多いが、その役には、緒形拳の人柄そのものと一緒に嵌っているように見えた。友人に限らず、多くの誠実に生きていた市井の人々が緒形拳のファンであったに違いない。その後、彼がどんな極悪非道な役柄を演じようと、彼の人間性への信頼が揺らぐことは無かったろう。(その多くの作品を友人は観ることはできなかったが・・・) 私が社会人一年生だったとき、職場に実家から友人の死の知らせがあった。私は、日帰りで行ける距離にいたのにもかかわらず、彼の葬儀のために会社を休むことをしなかった。後日、彼の家に弔問には訪れはしたが、それは、今でも小さな悔いとして私に残っている。 PS 私の記事では何も語っていないに等しい「豆腐屋の四季」の原作者松下竜一さんや緒形拳さんとのかかわりについては、asahi.comの次の記事が詳しいと思いますので、ご紹介しておきます。 http://www.asahi.com/travel/traveler/TKY200709220078.html それにしても、緒形拳さんは、亡くなるまで松下竜一さんの他の著作の映画化を考えておられたのでしょうか、ご両人のつながりとその思い入れの深さに感じ入ってしまいます。
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