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中谷彰宏著 PARCO出版 2001年4月
これまで存じ上げなかったが、この本の著者中谷彰宏さんはものすごい数の著書があるみたいだ。本の写真を拝見する限り、なかなかのイケメンのようだ。人気があるのは、そんなところにも理由があるのだろうか? この本は、著者と同い年の昭和34年(1959年)生まれの4人の芸能有名人の方との対談を著者の手によってまとめたものである。4人とは、トミーズ雅、赤井英和、ダンカン、そして渡辺謙という方々である。 著者は、ある共通点があるということで、この4人を選ばれたのだろうか? あるいは、阪神ファンという隠れ共通項があるのかな、とかんぐってみたりしたが、そういうことでもなさそうだ。この4人の方々は、著者と肌合いが合うということなのだろう。 それにしても、昭和34年生まれというのは、微妙な年代だ。団塊の世代からちょうどひと回りした世代だ。「僕らの世代には、ネーミングがない」ということだが、あえて、ネーミングすれば、最後の旧人類の世代ということだろうか。 昭和61年(1986年)頃に新人類という流行語が生まれた。新人類とはその当時の若者を指した言葉だ。新人類の定義は厳密なものはないようだし、個々人によっても違うのだろうが、当時、26歳というのが一つの境目だったとように私は記憶している。今や、40代の社会の中堅の方々に対して使うべき言葉ではないかもしれないが、1960年代以後に生まれた方は、新人類という訳だ。一方、昭和34年生まれの謙さんと同い年の方は、ぎりぎり旧人類ということになる。謙さんも語られているように、「映画全盛のころの人たちと同じ土俵できちんと仕事ができます。」ということだったみたい。また、傷痍軍人などを街で見かけ、戦争体験者が周りに多くおられた雅さんは、「『戦後生まれのコ』じゃないねん」と語る。この4人は旧人類といってもよさそうだ。もっとも、同い年でも、新人類というべき方もいるだろう。今、皆さん年齢的にもいわば旧世代と新世代の橋渡しをされるような年代になられている。 謙さんについては、少年時代の思い出など語られているが、著者の思い出と謙さんの思い出が錯綜して著者の手で書かれているので、どっちの思い出なのか分かりづらい。それだけ、共通点があるということを言いたいのだろうか。ただ、同い年でも、その育った環境の違いは、共通点より大きいものかもしれないとは思う。 謙さん庵にあさこさんの感想もあるけれど、この本を読んで初めて知った謙さんの一面も多い。ご参考に、次に挙げておこう。 ・ご両親は、学校の先生だった。 ・高校までの間に、新潟内を4回転校した。 ・初めて、ちゃんと大人の映画を見たのは、チャールズ・ブロンソンの映画『雨の訪問者』だった。小学校4年生だった。10歳。 ・子供だけで、ちょっと大人の映画を見たのは、オリビア・ハッセーの『ロメオとジュリエット』だった。 ・映画館から出てくる時に、一番燃えたのはブルース・リーの『燃えよドラゴン』でした。 ・初めて女のコと映画にいったのは、東京に出てきてからだった。 ・拓郎にしても、陽水さんにしても、泉谷さんにしても、だいたい兄貴から入りました。 ・初めてレコードを買ったのは、チェイスだった。 ・上田正樹とサウス・トゥ・サウスのバンドの中のギタリストが一人ツアーで謙さんの町に来てライブをやった。謙さんは、『食い倒れの人形』のアルバムを持っていって、サインしてもらった。そのアルバムは今でもある。 (私には上田正樹は、「悲しい色やね」の歌手だが、─『食い倒れの人形』のアルバム─と書かれているのは、ジャケットに道頓堀くいだおれの人形の写真が使われている ─上田正樹と有山淳司/『 ぼちぼちいこか』のLPアルバム─であると思われる。) そして、 ・辻仁成さんが芥川賞を取った時は、オレと同い年のヤツが芥川賞を取るのかとちょっとショックでした。─とある。 こんな「同い年」に対する思いは、誰にもあると思う。 関西ローカルの話題になるが、雅さんと赤井さんがABCの火曜日の深夜番組で両メインというかたちで司会されている。この番組での雅さんは、妙に生き生きしていて、赤井さんは逆にちょっと精彩がない。ボクシングでの優劣が逆転している感じなのだ。この「同い年」は、仲の良い友人であるにしても、いまだに戦っているライバルでもある。 (ピンで番組を持てない赤井さんはちょっと悲しい。そんな赤井さんも、ちょっと得意そうな雅も見たくない造酒は、もっぱら団塊世代やしきたかじんのMBS「たかじんONEMAN」を見ることにしています。 ─昔は、関西除く全国的には、この時間は筑紫哲也NEW23の2部をやっていたけど、最近はなくなったと思うが、金曜日だけ特別かな─)
by miki-hirate
| 2005-07-02 00:53
| 本の感想
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