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私が阪神で一番応援した選手は誰だろうと考えてみると、やっぱり、この人、藤田平(たいら)さんになる。センバツ甲子園での、1試合2本塁打で名をなした彼は、1965年のドラフト2位で阪神に入団した。
彼は本来右利きだが、少年野球の頃は、余りに打ちすぎるので、左打ちでなければ、仲間に入れてもらえなかったとか、それで彼は右投げ、左打ちとなったという伝説もある。高卒ルーキーではあったが、最初は代打だったか、1年目から一軍に出場した。その活躍をテレビ等で楽しみにしていた。ルーキーとは思えない、大人びた巧打者だった。そして、1981年には首位打者となり、1983年2000本安打を達成、名球会入りを果たす。阪神の生えぬきで2000本を打ったのは彼だけで、掛布、真弓、そしてあの藤村もそれに達していない。そして、イチローに破られるまでの日本プロ野球記録、208打席無三振。いかに、彼がバットに球を当てるのが巧みな打者であったかが分かる。 しかし、彼がミスタータイガースと呼ばれたことはない。ヒーローインタビューなどでは、寡黙であった。まして、大向こうをうならせるような派手なアクションもない。阪神的には看板選手であったにしろ、全国的には地味な選手であった。そして、ついに優勝を経験することなく阪神一筋で1984年選手生活を終えた。(うーん、まさに空白の20年だなぁ) その彼が、思わぬことで阪神の監督となる日が来た。1995年、この年の阪神は、いつにも増して不振で、中村監督(現オリックスGM)が更迭され、彼に白羽の矢が立つ。球団としては、意に従う従順な阪神OBとして彼を選んだのだろうか。 私など、はたして彼に監督がやれるのだろうか、と心配したものだ。というのも、ABCの解説者だった彼のトークは、まず自ら進んで喋ることはなく、極端に言えば、アナウンサーの「藤田さん、ここは○○でしょうねぇ」という問いかけに、「そうですね」とか、「そうなんですね、やはりここは○○ですねぇ」とか、鸚鵡返しに答えるのが常であったからだ。 彼は、スパルタ監督ともいわれたが、チーム状況もあったにしろ、成績は芳しくなかった。しかし、解説の寡黙なイメージとは違って、球団首脳には率直な直言もしたようだ。あげくの果ては、監督代行から監督となった翌シーズン途中の、球団の方針に従わないという理由の解任劇。 賢い人なら誰もなりたくなかったであろう、残りシーズンの阪神の監督代行、あえて火中の栗を拾った藤田さん-という見方もできるが・・・ その彼は、サンテレビの解説にたまに出てくる。さすがに、今は以前よりはよく喋るし、なるほどと思わせるような打撃論も開陳してくれる。そして、私が驚いたのは、ついこの間NHKで放映された村田兆治の人間ドキュメントの番組での彼の姿、村田兆治の今も衰えぬ剛速球を打つ離島の中学生を嬉々として指導する彼、連続してティーバッティングをするその振りの鋭さ、解説者としてテレビで見る彼とは別の藤田平がそこにいた。 阪神ファンであり、掛布雅之さんのファンであるという謙さんなら、サード掛布、ショート藤田で三遊間コンビを組んだ平さんをも観ていたに違いない。 (今日のショート鳥谷ようやった、下柳、最多勝おめでとう、今岡、球団新記録おめでとう、久保田くんは残念やったね) そして、今、阪神電鉄の100%子会社である阪神球団の株式は、村上ファンドのおかげで、一般に公開されることになるかもしれない。阪神電鉄という一企業の所有物としての球団ではなく、株主となった一般のファンが球団経営の専横をけん制できるとしたら、それはそれで良いことだと言えるのだが・・・、さてどうなるのだろう?
by miki-hirate
| 2005-10-05 23:36
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