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月刊「ドラマ」2月号に「北の零年」のシナリオが載っているとの情報を渡辺謙さん庵の掲示板で知り、早速買い求めてきました、一読すると、映画制作の常とはいえ完成作では削除されたり、変更されたりしたものがかなりあります。映画の一日の上映回数の関係なのでしょうか、2時間48分に押し込めるために削除されたと思われるシーンが目につきます。
北の零年1・2・3の感想に関係するところもありますので、北の零年4として、同誌に併載されている北の零年の脚本家 那智真知子氏へのインタビュー記事や、小さく「(準備稿)」と記載されているシナリオから、次のような段階で映画内容が変更されたのではないかと、その経緯を推察してみました。(映画やシナリオをまだご覧でない方々は、何のことやらよく分からないと思いますが、勘弁ください。) 1.『(東映の)岡田社長から吉永(小百合)さん主演で稲田藩のことを書いてくれ、と言われた』那智氏が、史料をもとに一人でオリジナルのシナリオの決定稿を書き上げる。 (映画全体からいえば「初稿」とでもいうべきもの) 2.「初稿」を読んだ製作サイドの意見(+吉永小百合さんのご意向??)を取り入れてシナリオを書き直す。 (仮に「改定稿」としておきます。) →雑誌掲載のシナリオは、ここらあたりの段階のものではないかと思う。 この改定稿をもとに、監督候補者や出演候補者に監督、出演を依頼する。 3.改定稿をたたき台にして映像化にあたっての監督や現場サイドからの様々な意見を取り入れ、書き直す。-例えば、この映画の冒頭部分の改変など (いわば「最終稿」というべきもの。) 4.撮影段階で、制作費や現場の都合などのやむをえない事情、また、監督の考え方の変更などにより、最終稿の内容が変更される。 (未編集フィルムが完成する。) 5.未編集フィルムをつなぎあわせ編集し、タイトル、CG等を入れ完成作となる。 (上映用のフィルムが完成する。) 大きな変更箇所については、次のようなものが考えられます。 2.の段階での ・アシリカに関係する役柄設定の変更-「お登勢」の設定の一部を取り入れる。 (アシリカ役がやや軽くなり、志乃の役柄がさらに重くなる。) ・謙さんの出演が内定したため、小松原英明の役柄を重くする。 ・鍬の要素を大きくする。-「石狩平野」の作品精神の取り入れ?? 4.又は5.の段階での ・史実にもとづくある重要な場面の削除 ※私は、シナリオや映画製作等については素人です。また上記、『』内は雑誌のインタビュー記事にありましたが、それ以外はあくまでも私の想像です。(-科学史の用語を使うと-「私の仮説であって、検証されたものではありません。」) そして、私は、志乃と英明の再会シーンについて不満がありましたが、雑誌掲載シナリオの方がまだしも、というか断然いいです、シナリオには、時間の経過があります。完成作は、映画の尺の関係で削らざるを得なかった箇所も多々あったとは思いますが、せめて、この一連のシーンと翌朝のシーンくらいは、削らないで欲しかったと残念に思いました。 詳しくは上映が終わってから書いてみたいと思っています。 また、このシナリオと完成作を単純に比べてみるのもなかなか興味深いです。細かいところは、もう一度映画を観ないと確認できませんが・・・
by miki-hirate
| 2005-01-28 23:54
| 北の零年
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